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ワーキングプアと過労死の問題|浮き彫りとなる社会の歪み


日本の将来を担う若者たちが、過労自殺という形で
karoshiに至ってしまう
今どきの現実を振り返ってみた・・・。


それは2011年世界規模で起きた、ある重大ニュースの
発信源は、アメリカのニューヨークで起きる。


ウォール街を占拠せよ。
格差社会に疑問を持つ若者たちによって9月に自然発生したデモが、
フェイスブックやツイッターといった新しいメディアを通じて。


わずか1カ月間で東京を含む1400以上の都市に波及する。
デモは、先導者がおらず統一した要求もないという
異例づくしだったが、だれかが必ずこんなプラカードを掲げていた。


We are the 99%
(私たちが99%だ)。

1%の富裕層が招いた金融危機を99%の貧困層が尻拭いしているという
批判を込めた言葉だ。


これが、日本の若者たちの間でも共感を呼び続けているという。
貧困問題に詳しい作家の雨宮処凛は、デモの広がりは、
非正規労働者と正社員が対立するという構図が、嘘であることを
気づかせてくれたと説明し、過労死問題について重要な指摘をしている。


非正規労働者の貧困と正社員の過労死は、表裏一体の社会問題なのだと。
派遣社員やパート、アルバイトといった非正規労働者の待遇が悪くなれば、
正社員は明日はわが身と感じて会社にしがみつく。


正社員は過労死のリスクを抱え、非正規労働者は仕事を奪われて
ますます貧困に陥る。
そんな悪循環が、日本の労働現場にも既に波及し始めているという・・・。


その兆候は、若い世代にほど顕著に表れていて、一昨年の厚生労働省調査によると、
20代前半の働く男性のうち、非正規労働者の割合は46%。
うち44%が月収10万円にも満たない。


大阪過労死問題連絡会会長で関西大教授の森岡孝二さんは語る。
ワーキングプアと過労死は、特に“ブラック企業”の中で
併存している


ブラック企業-。
低賃金での長時間労働やサービス残業を強いたり、暴言などのパワーハラスメントが
当たり前だったりする会社を意味する言葉。


この呼び方は、ネット掲示板への書き込みを書籍化した黒井勇人さんの
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれないで
知られるようになった。


出版された平成20(2008)年は、ちょうどリーマン・ショックと年越し派遣村で、
非正規労働者の貧困問題が注目された年でもある。


年越し派遣村の出現を境に、若者に迫る過労死の危機が表面化したと考えるのが、
NPO法人POSSE(ポッセ)事務局長、川村遼平。


川村さんは、POSSEが受ける年間約350件の労働相談に、
ある変化を感じてきているという・・・。


派遣切りに続いて、入社1~2年目の正社員が不当に解雇されはじめ、
それがなおも続いているというのだ。


相談者の大半が、自分でも気づかないうちに過労死寸前まで働き、
心を病んだ末に退職を強要されている。
川村さんは、とある場所でのインタビューの中でそーいう話を明らかにされていました。


厚労省によると、働き過ぎや職場でのストレスから鬱病などの精神疾患を発症したとする
労災申請は22年度、過去最多の1181件にのぼった。


年代別では、30代の390件(33%)が最も多かったが、20代も約2割を占めていた。
karoshiが英語として使われだした約20年前は、40代の働き盛りが
急死する例が目立っていた。


それが今は、精神疾患を悪化させて正常な判断力を失い、自ら命を絶つ過労自殺として、
若者に蔓延している。
これこそが、過労死問題に取り組む弁護士や学者、遺族たちに共通する現状への危機感だ。


甲南大名誉教授の熊沢誠さんは、今の若い労働者はコンピューターに向かう孤独な作業が多く、
上司の圧力にも1人で対峙しなければならないと指摘し、こう持論を述べる。
若者は昔に比べて弱くなったという精神論は必ず指摘されるが、それは本質的な問題ではない。


ワーキングプアの若者が過労自殺の危機に直面しているいまだからこそ、
社会は過労死問題と真剣に向き合わなければならないのだと思います。
今やらないとこのままでは、取り返しのつかない処まで進んで行ってしまう・・・。


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